Claude Opus 5.5とは?できること・料金・Sonnet 5.5との違い

Claude Opus 5.5とは?できること・料金・Sonnet 5.5との違い。2026年10月4日時点。MEDIRECT INSIGHTS AI活用

Claude Opus 5.5とは、Anthropicが2026年9月22日(米国時間)に発表した、コーディングと資料作成などのナレッジワーク向けAIモデルです。同社によると、大半の作業でClaude Fable 5.1並みに動き、Claude Opus 5より40%安く動かせます。

本記事での略称は「Opus 5.5」です。

※本記事は2026年10月4日時点の公式情報(Anthropic・OpenAI・AWS・国税庁など)をもとに作成しています。

執筆:MEDIRECT編集部|編集方針

この記事のポイント

  • できること:長時間のコーディングや資料作成、金融分析に加え、グラフの読み取りとPC操作(computer use)も公式が得意分野に挙げています。
  • 料金:自社のシステムから呼び出すAPIでは、100万トークン(AIが文章を数える単位)あたり入力4ドル・出力20ドルです。
  • 「40%安い」の意味:入出力の単価の値下げ率(20%)ではなく、既定の設定で一般的な作業をしたときの総コストの比較です。
  • 日本での利用:日本からの月額表示は消費税10%込み(Proは月22ドル)で適格請求書も出ますが、処理場所を日本に限定する方法は示されていません。
  • 選び方:迷ったらOpus 5.5(長時間の作業も含む)、高度な推論や長い手順を見通す作業はFable 5.1、日常作業はClaude Sonnet 5.5が公式の目安です。
目次

Claude Opus 5.5とは?Claude 5.5ファミリーの最初のモデル

Opus 5.5は、2026年7月24日(米国時間)発表のClaude Opus 5に続く、Claude 5.5ファミリーの最初のモデルです。Anthropicは、本格的なコーディングとナレッジワーク(調査・分析・資料作成などの知的作業)で日常的に使う主力のモデルとしています。エージェント型コーディング(AIが手順を考えてコードの作成・修正・確認を進める使い方)では、Opusで最も強いモデルだとしています。

2026年10月4日時点の公式情報によるOpus 5.5の概要です。

提供元Anthropic(アンソロピック。米国の企業)
発表日2026年9月22日(米国時間)
ほかのClaudeとの関係Anthropicが一般提供で最も高性能とするのはClaude Fable 5.1、日常作業向けはClaude Sonnet 5.5。Claude Mythos 5.1は審査を経た組織だけが使える
入力と出力テキストと画像を入力し、テキストで出力(PDFの入力にも対応)
API料金100万トークンあたり入力4ドル・出力20ドル
使える場所Claudeアプリ(Pro・Max・Team・Enterprise)、Claude Code(開発用のツール)、Claude API、Claude Platform on AWS(AWS Marketplaceで支払うClaude API)、Amazon Bedrock(AWSでAIモデルを使うサービス)、Google Cloud(Googleのクラウド)、Microsoft Foundry(MicrosoftのクラウドAzureでAIモデルを使う基盤)など
日本での提供提供国・地域に日本あり(Claudeアプリ・API)。日本から見た料金ページの月額は消費税10%込み
モデルIDclaude-opus-5-5(Amazon Bedrockはanthropic.claude-opus-5-5)
扱える量コンテキストウィンドウ(一度に読み込める量)は100万トークン、最大出力は12.8万トークン
知識の範囲2026年6月まで(信頼できる知識のカットオフ)
提供終了2027年9月22日(時間帯の記載なし)より前には終了しない
出典:Anthropic『Introducing Claude Opus 5.5』『Claude Opus』『Claude Fable』『Introducing Claude Sonnet 5.5』『Supported countries and regions』、Claude Platform Docs『Models overview』『What’s new in Claude Opus 5.5』『Pricing』、Claude『Plans & Pricing』。提供元の読みは、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトのカナ表記によります。

Claude Opus 5.5で何ができる?公式が挙げる5つの得意分野

Anthropicが挙げる得意分野は、コーディング、エージェント、表・スライド・文書の作成、金融分析、画像の読み取りとPC操作の5つです。PC操作(computer use)とは、AIが画面を見てマウスやキーボードを操作し、複数のアプリにまたがる作業を進める使い方を指します。AnthropicのOpus紹介ページが特に勧める用途は、本番で使えるコード、複雑な文書の作成、PC操作の3つです。

5つの得意分野についてのAnthropicの説明を、2026年10月4日時点の公式情報でまとめます。

得意分野Anthropicの説明(要約)
高度なコーディング大規模なコードベース(ソフトウェアのコード一式)で、機能の追加、デバッグ(不具合の調査と修正)、リファクタリング(動作を変えないコードの整理)、コードレビューを長時間こなす
エージェント複数のツールを使う作業を計画し、サブエージェント(作業を分担する別のAI)をまとめ、少ない監督で進める
企業の業務(表・スライド・文書)指示どおり範囲を守り、そのまま使える表計算・スライド・文書を作る
金融分析開示資料・財務モデル・グラフを正確に読み、案件や決算期を通して文脈を保つ
画像の読み取りとPC操作文書・グラフ・スクリーンショット・図を細部まで読み、複数のアプリにまたがる操作を計画して進める
出典:Anthropic『Claude Opus』『Introducing Claude Opus 5.5』

Anthropicの社内テストでは、調べものをして業績レポートを書く課題で、Opus 5.5の18本のうち16本が合格しました。出典にない数字や引用が1つでもあれば不合格とする基準で、考える量の設定を変えて書かせた結果です(Fable 5.1とOpus 5は合格なし)。system card(安全性と性能の評価報告書)によると、専門的なグラフ100問の試験Chartographyのツールなしのスコアは64.4%でした。effortをmaxにした値で、Fable 5.1は44.8%、Opus 5は29.8%です。

同じsystem cardによると、PC操作の評価OSWorldでのOpus 5.5の部分点は81.8%でした。部分点は確認項目の達成度の平均で、108課題のうち全項目を満たした割合は48.7%です。この値はeffortをmaxにした値で、Fable 5.1の42.8%、Opus 5の37.2%を上回ります。半数を超える課題で、どこかの確認項目を満たせなかった計算です(100−48.7=51.3%、本記事で計算)。

Opus 5.5はOpus 5から何が変わった?性能・速さ・文章の違い

Anthropicの発表の表では、主なベンチマーク(性能を測る共通の試験)のすべての項目で、Opus 5.5がOpus 5を上回りました。出力の生成も30%以上速くなったと同社は説明しています。Fast mode(試験提供中の高速モード)は、通常の2倍に当たる単価で最大2.5倍速くなるとしています。文章の面では、大事な情報を先に書き、専門用語を減らし、渡した書き方のルールに従うよう改善したというのがAnthropicの説明です。

Anthropicが2026年9月22日(米国時間)に公表した主なベンチマークの結果を、Fable 5.1・Opus 5と比べた表です。

評価(分野)Opus 5.5Fable 5.1Opus 5
Terminal-Bench 4.0(エージェント型コーディング)66.4%55.8%52.3%
GDPval-AA v2.1(ナレッジワーク、Elo)184617351708
AutomationBench(業務ワークフロー)40.0%31.4%26.9%
OSWorld 2.1(PC操作、部分点)81.8%80.7%74.0%
出典:Anthropic『Introducing Claude Opus 5.5』。Opus 5.5は原則として、考える量の設定(effort)を最大にし、本番のセーフガード(悪用を防ぐ仕組み)を有効にして測定(Terminal-Bench 4.0は最大の1段下のxhigh)。AutomationBench(Zapierが実施した業務ワークフローの評価)は、セーフガードの介入を失敗と数えた値。Eloは対戦形式の相対的な点数。OSWorldはsystem cardではOSWorld 2.0と表記。Anthropicは、自社での利用ではFable 5.1との差はスコアほど大きくないとしています。

考える量を決める設定であるeffort(low・medium・high・xhigh・maxの5段階)にも違いがあります。日本語版のヘルプセンターでは、effortは「努力レベル」と訳されています。Anthropicのテストでは、Opus 5.5のmediumが、コーディングとナレッジワークの評価でOpus 5のhighと同等以上でした。

Claude Opus 5.5の料金は?無料で使える?API料金とプラン別の月額

Anthropicの発表によると、Opus 5.5のAPI料金は、100万トークンあたり入力4ドル・出力20ドルの従量課金です。Claudeの料金ページでは、ClaudeアプリのOpus 5.5はPro(日本からは税込み月22ドル)以上で使え、無料のFreeでは選べません。

API料金はOpus 5からどれだけ下がった?キャッシュ・バッチ・Fast mode

Anthropicの発表によると、Opus 5.5のAPI料金はOpus 5より入力・出力が20%、キャッシュ読み取りが60%安くなりました。公式の料金表から計算すると、キャッシュ書き込み・バッチ処理・Fast modeも20%安い水準です。キャッシュは同じ指示や資料を再利用して安く処理する仕組み、バッチ処理は急がない依頼をまとめて送って半額にする方法です。

Opus 5.5とOpus 5のAPI料金を、2026年10月4日時点の公式の料金表でまとめます(100万トークンあたり、米ドル)。

項目Opus 5.5Opus 5変化
入力4ドル5ドル20%減
出力20ドル25ドル20%減
キャッシュ読み取り0.20ドル0.50ドル60%減
キャッシュ書き込み(5分/1時間)5ドル/8ドル6.25ドル/10ドル20%減
バッチ処理(入力/出力)2ドル/10ドル2.50ドル/12.50ドル20%減
Fast mode(入力/出力)8ドル/40ドル10ドル/50ドル20%減
出典:Claude Platform Docs『Pricing』。キャッシュ書き込みの「5分」「1時間」は、書き込んだキャッシュが有効な時間。「変化」は本記事で計算。Fast modeはClaude CodeとClaude APIで使え、Claude Platform on AWS・Amazon Bedrock・Google Cloud・Microsoft Foundryでは使えません。

Opus 5.5の「40%安い」は何が40%?単価ではなく総コストの比較

Anthropicの発表で言う「40%安い」は、既定の設定で一般的な作業をしたときの総コストが、Opus 5より40%低いという意味です。単価の値下げと、1つの作業で使うトークン数の減少を合わせた結果だとAnthropicは説明しています。Opus紹介ページは同じ比較を「約40%」の見込みとし、対象をトークン単位で課金される作業に限っています。

対象の利用先は、Claude Platform(Claude APIを提供する開発者向けの基盤)、Claude Code、Claudeアプリです。料金ページによると、ClaudeアプリでAPI料金がかかるのは、従量課金のEnterpriseの利用分と、上限に達したあとの使用クレジットです。発表には、Claudeアプリの月額を下げる内容は含まれていません。

発表ページには、別の意味の「40%」も出てきます。Terminal-Bench 4.0で、Opus 5.5がOpenAIのGPT-6 Astraと同じ水準の結果を、約40%のコストで出したという比較です。発表の図の注記によると、既定のeffortのOpus 5.5での比較です。

「40%安い」の読み方を示す図。トークン単価は入力5ドルから4ドル、出力25ドルから20ドルへ20%下がり、キャッシュ読み取りは0.50ドルから0.20ドルへ60%下がる。1つの作業で使うトークン数もOpus 5より少なく、両方を合わせた総コストが約40%減になる(既定の設定で一般的な作業をしたときのAnthropicの社内テスト)。Claudeアプリの月額が40%下がったわけではない
図1:「40%安い」の読み方。Anthropicの発表(2026年9月22日・米国時間)、Claude Platform Docs『Pricing』、Opus紹介ページをもとに本記事で作成

API費用はいくら?1,000回処理した場合の試算

1回あたり入力5,000・出力2,000トークンの処理を1,000回行うと、Opus 5.5のAPI費用は60ドルです。円では、1ドル158.16円(三菱UFJ銀行の2026年10月2日の公表仲値)の換算で約9,490円です。同じ条件で計算すると、Sonnet 5.5の2倍、Fable 5.1の5分の2に当たります。

公式の移行ガイドによると、Opus 5.5のthinking(回答前に考える処理)は常にオンで、表示されない分も出力として課金されます。そのため次の表は、出力2,000トークンをthinkingを含む値とし、2026年10月4日時点の公式単価で試算しました。

モデル1,000回あたり円の目安
Opus 5.560ドル約9,490円
Opus 5.5(入力のうち4,000トークンをキャッシュ読み取りにした場合)44.80ドル約7,090円
Sonnet 5.530ドル約4,740円
Fable 5.1150ドル約23,720円
Opus 5(参考)75ドル約11,860円
計算例:Opus 5.5は(5,000×4ドル+2,000×20ドル)÷100万×1,000回=60ドル。キャッシュの書き込み費用は含みません。円は1ドル158.16円で換算。単価の出典:Claude Platform Docs『Pricing』。消費税の扱いは後述します。

1,000回の試算は、同じトークン数で単価だけを比べたものです。Anthropicは、Opus 5.5が1つの作業に使うトークン数はOpus 5より少ないとしています。一方で公式ドキュメントによると、同じeffortどうしでは1ターンに考える量がOpus 5より増えやすく、特にxhighとmaxで目立ちます。Opus 5の設定は引き継がず、effortを測り直すのが公式の勧めです。

プラン別の月額は?日本からは消費税込みで表示

日本から見たClaudeアプリの月額は消費税10%(JCT)込みで、Opus 5.5を使えるプランで最も安いProは月22ドルです。英語版の税抜表示では、Proは月20ドルです。

Claudeアプリの主なプランの月額とOpus 5.5の利用可否を、2026年10月4日時点の料金ページでまとめます。

プラン税抜(英語版の表示)日本からの表示(消費税込み)Opus 5.5
Free0ドル0ドル使えない
Pro月20ドル(年払いは月17ドル)月22ドル(年払いは月18ドル)使える
Max(Proの5倍か20倍の利用量)月100ドルから月110ドルから使える
Team Standard(2〜150人、1人あたり)月25ドル(年払いは月20ドル)月27.50ドル(年払いは月22ドル)使える
Team Premium(1人あたり)月125ドル(年払いは月100ドル)月137.50ドル(年払いは月110ドル)使える
Enterprise(1人あたり)月20ドル(年払いのみ)+利用分はAPI料金US$20と表示(英語版と同額で、消費税込みかは読み取れない)使える
出典:Claude『Plans & Pricing』(2026年10月4日に英語版と日本からの表示を確認)、Anthropic『Claude Opus』、Claude Help Center『Enable US-only inference for your organization』。Proの年払いは200ドル(日本からは220ドル)を一括で支払います。Enterpriseには、この従量課金の契約(usage-based)のほかに、旧来の人数単位の契約(seat-based)があります。

円に換算すると、日本からの表示でProは月払いの月22ドルが約3,480円、Maxは月110ドル(約17,400円)からです。Team Standardは1人あたり、月払いの月27.50ドルが約4,350円、年払いの月22ドルが約3,480円です。円換算は1ドル158.16円(三菱UFJ銀行の2026年10月2日の公表仲値)による目安で、料金ページの価格はドルで表示されています。

Opus 5.5はProで何回使える?利用上限と今回の引き上げ

Claudeの料金ページによると、Opus 5.5をProで使える回数に決まりはなく、会話の長さや複雑さ、モデル、機能で変わります。Proの利用量は5時間あたりFreeの5倍以上で、MaxはProの5倍か20倍です。

どのプランにも5時間ごとに回復する上限があり、有料プランには週の上限も加わります。上限に達したら、有料プランでは使用クレジットをオンにして、APIの標準料金で続けられます。

Anthropicは今回、Pro・Max・Team・旧来の人数単位の契約(seat-based)のEnterpriseで、5時間あたりの利用上限を引き上げました。引き上げ幅の数値は、2026年10月4日時点で発表にも料金ページにもありません。あわせてサブスクリプションの利用者には、好きなときに使える上限のリセットが1回分付与されました。

Claudeのヘルプセンターによると、リセットは表示された種類に応じて、5時間か週の上限をすぐに使える状態に戻す仕組みです。期限があれば「設定」>「使用状況」(英語表示ではSettings>Usage)に表示され、過ぎると失効します。ボタンは現在モバイルアプリとClaude Codeにないため、ブラウザかデスクトップアプリから使います。

Opus 5.5とSonnet 5.5・Fable 5.1の違いは?公式のモデルの選び方

公式の単価で計算すると、入力・出力はSonnet 5.5がOpus 5.5の半額、Fable 5.1が2.5倍です。Anthropicの公式ドキュメントは、迷ったらほとんどの用途でOpus 5.5から始めるよう勧めています。キャッシュ読み取りの単価は、Opus 5.5とSonnet 5.5で変わりません。

同じドキュメントがFable 5.1を勧めるのは、高度な推論や長い手順を見通すエージェント作業です。高いeffortのOpus 5.5でも、自社の評価で水準に届かない場合も同様です。Sonnet 5.5の発表によると、範囲の決まった日常作業には速く安いSonnet 5.5が向きます。低いeffortで動かすと、Opus 5.5を最もよく補うとしています。

Sonnet 5.5・Opus 5.5・Fable 5.1の違いを、2026年10月4日時点の公式情報でまとめた表です。

項目Sonnet 5.5Opus 5.5Fable 5.1
公式の位置づけ範囲の決まった日常作業、バグ修正、文書・スライド・表計算の作成慎重な判断が要る複雑な作業、長時間のエージェント型コーディングとナレッジワーク高度な推論と、長い手順を見通して進めるエージェント作業(long-horizon)
応答の速さ(公式の相対比較)速い中程度遅め
API料金(入力/出力、100万トークンあたり)2ドル/10ドル4ドル/20ドル10ドル/50ドル
キャッシュ読み取り(100万トークンあたり)0.20ドル0.20ドル0.25ドル
effortの既定(API)highmediumhigh
ClaudeアプリFreeから使えるPro以上で使えるProは使用クレジット(API料金での追加課金)、Maxは週の利用上限の50%まで、TeamはPremium席だけ週の利用上限の50%まで、Enterpriseは使える
出典:Claude Platform Docs『Models overview』、Anthropic『Introducing Claude Sonnet 5.5』『Claude Sonnet』『Claude Fable』、Claude『Plans & Pricing』。応答の速さは『Models overview』の相対比較で、実測の秒数ではありません。effortの既定はClaude APIの値で、Sonnet 5.5の発表によるとClaudeアプリとClaude CodeではSonnet 5.5の既定もmediumです。

公式ドキュメントによると、Opus 5.5は数時間の監査や大規模なコード移行のような長時間の自律作業を、Opus 5より安定して続けます。Anthropicの社内テストでは、HAProxy(負荷分散ソフト)をC言語からRust(別のプログラミング言語)へ書き換えました。かかった時間はOpus 5.5が9.5時間、Fable 5.1が12時間です。どちらも付属のテストをほぼすべて通り、費用はOpus 5.5が51%少ない結果です。

Sonnet 5.5は2026年9月28日(米国時間)に発表され、最大effortではいくつかの評価でOpus 5.5並みとされます。同じ発表の表では、Terminal-Bench 4.0でSonnet 5.5が70.6%と、Opus 5.5の最高値(xhigh)の66.4%を上回りました。Sonnet 5.5の測定時のeffortは記載がありません。ただし、判断を続ける必要がある複雑で答えの決まらない作業では、Opus 5.5がはっきり上回るとAnthropicは説明しています。

Anthropicの推奨にもとづくモデルの選び方の図。迷ったらOpus 5.5から始め、範囲の決まった日常作業や費用を抑えたい作業はSonnet 5.5、高度な推論や長い手順を見通して進めるエージェント作業、または高いeffortのOpus 5.5でも評価が足りない場合はFable 5.1を使う
図2:Opus 5.5・Sonnet 5.5・Fable 5.1の選び方(公式の推奨。Anthropicの公式ドキュメントとSonnet 5.5の発表をもとに本記事で作成)

Claude Opus 5.5は日本で使える?日本語・処理場所・消費税・データの扱い

Opus 5.5は、日本からClaudeアプリの有料プランとClaude APIで使えます。Anthropicの提供国・地域の一覧では、Claudeアプリ(一覧ではClaude.ai)とAPIの両方に日本が含まれます(2026年10月4日確認)。発表日は2026年9月22日(米国時間)で、日本時間の発表時刻は公式に記載がありません。

Opus 5.5は日本語で使える?日本語の性能と設定

Opus 5.5は日本語で使え、公式ドキュメントは現行のすべてのClaudeモデルを多言語対応としています。system cardでは、42言語の知識を測る評価(GMMLU)で、Opus 5.5の平均正答率は94.3%でした。Fable 5.1(94.0%)やOpus 5(92.5%)を上回る結果です。ただし日本語だけの値は公開されておらず、公式の言語別の性能の表に載っているのはSonnet 4.5とHaiku 4.5だけです。

Claudeのヘルプセンターによると、Webとデスクトップでは左下のプロフィールアイコンの「Language」で表示を日本語にできます。表示言語の設定とは別に、Claudeは利用者が使った言語で応答する仕様です。APIで回答の言語を安定させるには、システムプロンプト(AIに前提を伝える指示)で言語を明示するよう公式ドキュメントが勧めています。

Opus 5.5の処理場所を日本に限定できる?提供先ごとの条件

Opus 5.5の処理場所を日本に限定する方法は、2026年10月4日時点で公式ドキュメントに記載がありません。Claude API・Claude Platform on AWS・従量課金のEnterprise・Microsoft Foundryで指定できる地域は、米国のみです。Google Cloudでは、米国かEUのマルチリージョン(複数の地域をまとめた接続先)を選べます。日本国内で振り分けるAmazon BedrockのJP(東京・大阪)は、Opus 5.5が対象かの記載がありません。

Opus 5.5を使える主な提供先と、処理場所・支払いの条件を、2026年10月4日時点の公式情報でまとめます。

提供先指定のしかた処理場所・支払いの条件
Claudeアプリ(Web・デスクトップ・モバイル)Pro・Max・Team・Enterpriseでモデルを選ぶ従量課金のEnterpriseは米国のみの処理を選べ、利用料は1.1倍(席の料金は同じ)
Claude APIclaude-opus-5-5処理場所は「全世界」か「米国のみ」(米国のみは料金1.1倍)。データの保存先は米国のみ
Claude Platform on AWS(AWS Marketplaceで支払うClaude API)claude-opus-5-5AWS Marketplaceの請求で、税もMarketplace側が扱う。米国のみの処理は料金1.1倍
Amazon Bedrockanthropic.claude-opus-5-5AWSの請求。東京・大阪はJP(日本国内での振り分け)の対象地域。Opus 5.5の条件はAWSのコンソールで確認
Google Cloudclaude-opus-5-5全世界か、米国・EUのマルチリージョンのエンドポイント(APIの接続先)で使う。地域を1つに指定できるのはSonnet 4.6以前のモデルだけ。マルチリージョンは全世界向けより10%高い
Microsoft Foundryclaude-opus-5-5Azureの請求で、MACC(Azureの利用額の事前契約)の対象。税はAzure Marketplace側が扱う。US Data Zone Standardで米国内の処理に限定でき、料金は1.1倍
Kiro(AWSのAI開発ツール)モデルの選択欄で選ぶ。IDE(コードを書く編集ソフト)版やCLI(コマンドで操作する版)は再起動、Web版は再読み込みで表示2026年9月28日(時間帯の記載なし)から実験的に順次展開。対象はus-east-1(米国東部)とeu-central-1(欧州・フランクフルト)のPro・Pro+・Pro Max・Powerの契約。クレジットの消費は2倍
出典:Claude Platform Docs『Data residency』『Pricing』『Claude in Amazon Bedrock(Opus 4.7 and later)』『Claude on Google Cloud』、Claude『Claude in Microsoft Foundry』、Claude Help Center『Enable US-only inference for your organization』、Amazon Web Services ブログ(2026年9月29日・日本時間)、Kiro『Data protection』

Amazon Bedrockで地域を指定するエンドポイントは、全世界向けより10%高い料金です。Kiroでは、実験的なモデルの処理が、プロファイルの地域以外を含む世界の複数のAWSの地域で行われることがあります。データの保存先は変わりません。処理場所の指定方法は、公式のデータレジデンシー(データを処理・保存する地域の指定)のドキュメントで確認できます。

Opus 5.5に入力した内容は学習に使われる?契約の種類で違う

Anthropicのプライバシーセンターによると、TeamやEnterprise、APIなど法人向けのサービスの入出力は、原則として学習に使われません。Free・Pro・Maxでは、Claudeの改善への利用を許可する設定がオンの場合などに、会話が学習に使われます。料金ページはこの方式をオプトアウト(本人が設定をオフにすれば使われない方式)と表記しており、設定はいつでも変えられます。シークレットチャット(Incognito)の会話は、個人向けのプランでも学習に使われません。

同じプライバシーセンターの保存期間の説明では、個人向けのプランで学習への利用を許可すると、会話が最長5年保存されることがあります。対象は許可したあとの新しい会話と再開した会話で、個人を特定できない形で学習用に保存されます。Amazon BedrockやGoogle Cloud経由のAPI利用は、法人向けの規約の対象です。Opus 5.5は、Anthropicの発表のとおり、データを保存しない契約(ZDR)でも使えます。

プライバシーセンターによると、法人向けでも評価ボタンで送った会話は学習に使われることがあり、会話全体が最長5年保存されます。評価ボタンで送った会話の保存期間は、個人向けのプランでも同じです。TeamとEnterpriseでは、組織のオーナーが設定の「Rate chats」で評価ボタンを無効にできます。設定の場所は「Organization settings」>「Data and Privacy」(英語表示での名称)です。

日本の法人はClaudeの消費税を控除できる?Anthropicのインボイス登録

Anthropicの日本語版ヘルプセンターによると、消費税の対象となる法人は、Anthropicの適格請求書で仕入税額控除を受けられます。仕入税額控除は、仕入れにかかった消費税を納める額から差し引く仕組みです。Anthropicは2026年4月1日から、日本の顧客へのサービスに10%の消費税(JCT)を別に課しています。Anthropicは、インボイス制度で適格請求書を発行できる登録事業者です。

Anthropicの登録番号はT7700150134388で、国税庁の適格請求書発行事業者公表サイトでも確認できます。公表サイトでのAnthropic, PBCの登録年月日は、令和8年2月17日(2026年2月17日)です。ヘルプセンターによると請求通貨は変わらず、消費税額は適格請求書に日本円で表示されます。個人の利用者は控除を受けられず、消費税は利用者の負担です。

ヘルプセンターは、2026年4月1日から「すべてのプラン価格」に消費税10%が加算され、「すべての請求書」に適用されるとしています。Claude APIの請求書も対象と読めます。ただし日本から見た料金ページは、API欄に「Prices include 10% JCT」と表示しながら、単価は英語版と同じです。そのため、APIの単価が税込みか税抜きかは読み取れません。

Claude Platform on AWSとMicrosoft Foundryでは、税はそれぞれAWS MarketplaceとAzure Marketplace側が扱います。個別の処理は、ヘルプセンターの案内どおり社内の税務担当者に確かめ、必要に応じて税理士に相談してください。

Claude Opus 5.5の使い方・始め方

Opus 5.5は、Claudeアプリではモデルの一覧から選び、Claude Codeでは有料プランの既定のモデルとして使えます。自社のシステムから使う場合は、Claude APIでモデルIDを指定します。

ClaudeアプリでOpus 5.5を使うには?モデルとeffortの選び方

ClaudeアプリでOpus 5.5を使うには、Pro・Max・Team・Enterpriseのいずれかを契約し、送信ボタンの横でモデルとeffortを選びます。手順と表記の出典は、Anthropicの日本語版ヘルプセンターの記事です。

  1. 新しいチャットを始めるか、既存のチャットを開きます。
  2. 送信ボタンの横のモデル名をクリックし、Opus 5.5を選びます(一覧にないときは「その他のモデル」から)。
  3. 同じメニューの「努力」(effort)では、「デフォルト」と表示された段階が推奨です。その段階を基準に、作業に合わせて選びます。

日本語版ヘルプセンターによると、簡単な質問や一般的な文章作成のような日常の作業は、既定の設定で足ります。低(low)と中(medium)は日常の作業向きで利用上限まで長く使え、高(high)は品質と速さの釣り合いがよい設定です。非常に高い(xhigh)は長時間のコーディングやエージェント作業向けで、複雑なものは最初にxhighを試すよう勧めています。最大(max)は最も深い分析が必要な作業向けで、応答に時間がかかる設定です。

モデルとeffortは会話の途中でも変えられ、次の応答から反映されます。Opus 5.5では、メニューの「思考」(thinking)をオフにできません。Enterpriseでは、管理者がロールごとに使えるモデルやeffortをオフにしたり、既定のモデルを決めたりしている場合があります。

Claude CodeでOpus 5.5を使うには?

Claude CodeでOpus 5.5を使うには、バージョン2.1.280以降が必要で、Pro・Max・Team・Enterpriseでは既定のモデルもOpus 5.5です。バージョンが古い場合は、ターミナルでclaude updateを実行して更新します。公式ドキュメントによると、2.1.280より前のバージョンでは、ProとTeam Standardの既定はClaude Sonnet 5でした。Claude Codeは有料プランに含まれ、チャットと同じ利用上限を共有します。

Claude Codeで/model opusと入力したときに切り替わる先は、Microsoft Foundry以外の提供先ではOpus 5.5です。Microsoft Foundry経由では、opusの指す先はClaude Opus 4.6です。Opus 5.5を使うには、デプロイ名(Foundryで設定するモデルの配置名)を指定します。環境変数ANTHROPIC_DEFAULT_OPUS_MODELでopusの指す先を変える方法もあります。

Claude CodeでのOpus 5.5の既定のeffortはmediumで、変えるときの入力は/effort highのように/effortのあとに段階名を付ける形です。公式ドキュメントによると、対話中に入力したlowからxhighは既定として保存され、次のセッションにも引き継がれます。maxは、環境変数で指定しない限り、そのセッションだけに適用されます。

Claude APIでOpus 5.5を使うには?モデルIDと主な設定

Claude APIでは、モデルIDにclaude-opus-5-5を指定すれば使え、Amazon Bedrockではanthropic.claude-opus-5-5を指定します。effortを指定しないとmediumで動き、thinkingは常にオンで無効にできません。ほかの主な設定は次のとおりです(2026年10月4日時点の公式ドキュメント)。

  • 100万トークンのコンテキストウィンドウが既定で、試験機能を有効にするベータヘッダーは要りません。
  • xhighかmaxで使う場合は、出力の上限(max_tokens)を64,000から始めて調整するよう公式が勧めています。
  • effortをリクエストごとに変えるとキャッシュが無効になるため、一部のターンだけ変えるときはメッセージ単位の指定(ベータ)を使います。

Opus 5からOpus 5.5に移行するときの注意点は?エラーになる4つの変更

Opus 5で動いているコードをOpus 5.5に切り替えると、エラーになる変更が4つあります。thinkingの無効化、ツール使用の強制、thinkingブロック(APIの応答のうち、考えた内容を入れる部分)の扱い、PC操作の旧ツールです。

Opus 5からOpus 5.5に移るときの主な変更点を、2026年10月4日時点の公式の移行情報でまとめた表です。

変更点Opus 5.5での動き対応
thinkingの無効化常にオンで、disabledやbudget_tokensの指定は400エラー(リクエストの誤りを示すエラー)。Opus 5はhigh以下なら無効化できた指定を外し、effortで調整する
ツール使用の強制tool_choiceのany・toolは400エラー(autoとnoneは使える)autoに厳密なツール使用(strict)を組み合わせる
thinkingブロック蒸留対策(モデルの能力の抜き出しを防ぐ仕組み)として、生成したモデルと会話に結び付く。2026年8月31日0時(UTC、協定世界時)以降に作成したアカウントでは、前の内容を変えて送ると既定で400エラー会話は書き換えず、後ろに追記していく
PC操作(computer use)のツールClaude APIとGoogle Cloudではcomputer_20251124が400エラーcomputer_toolset_20260801に移る(Amazon Bedrockは変更不要)
effortの既定指定しないとmedium(Opus 5はhigh)effortを明示し、Opus 5の値を引き継がず品質と費用を測り直す
出典:Claude Platform Docs『What’s new in Claude Opus 5.5』『Migrating to Claude Opus 5.5』『Prompting Claude Opus 5.5』、Anthropic『Introducing Claude Opus 5.5』

セーフガードで断られたリクエストは、エラーではなくHTTP 200(成功を示す応答)のstop_reason: "refusal"で返ります。公式の移行チェックリストは、断られた分野が入るstop_detailsを読むよう求めています。Opus 5.5ではOpus 5より分野が増え、"bio"なども返る仕様です。

Claude APIでは、別のモデルで自動的に再試行する設定(fallbacks: "default"、ベータ)を使えますが、Amazon Bedrockは非対応です。Claude Codeでは、/claude-api migrateでモデルIDの置き換えと主な設定の変更をまとめて適用できます。

Claude Opus 5.5の安全性と注意点は?

Anthropicの自動の行動監査(約2,000の場面)では、Opus 5.5は望ましくない行動のほぼ全指標で、最近のClaudeモデルを上回りました。主な注意点は、サイバーセキュリティ作業の多くがClaude Opus 4.8に回ることと、貼り付けた文章に紛れた指示に従いやすい点です。

AIを閉じ込めた環境の外へ出ようとする試みも、Opus 5やClaude Mythos 5.1より約85%少なかったとAnthropicは報告しています。ただし同社は、Opus 5.5が評価中だと疑う場面が多く、実際の利用での振る舞いを評価で見極めにくいと認めています。そのため、自社の評価にセーフガード(悪用を防ぐ仕組み)を組み合わせるという説明です。

Anthropicによると、Opus 5.5の生物学とサイバーセキュリティの能力はMythos 5.1に匹敵する水準です。そのためOpus 5.5は、Fable 5.1と同様のセーフガードを、サイバーセキュリティ・生物学・蒸留対策の3分野で備えています。

Claudeのヘルプセンターによると、二重用途(善用にも悪用にも使える)の生物学の依頼と、最先端のAIモデル開発の一部の作業はOpus 5に回ります。ソースコードの脆弱性の確認など、安全なコードを書く作業はOpus 5.5のままです。判定の対象は、メモリ・コネクタ(外部サービスとの連携)・Web検索の結果・ファイルを含む、Opus 5.5が読む内容すべてです。Claudeアプリでは自動の切り替えが既定でオンですが、APIでは開発者が有効にする必要があります。

防御目的のセキュリティ担当者向けには、Claude Securityがすでに提供されています。Mythos 5.1でコードの脆弱性を探して修正案を示す製品で、Enterprise向けの公開ベータです。Anthropicは審査制度Cyber Verification Program(CVP)もOpus 5.5に広げる予定ですが、2026年10月4日時点のヘルプセンターでは対象外です。生物学の研究開発では、審査制度のLife Sciences Verification Programに申請し、Opus 5.5を使えます。

Anthropicによると、Gray Swan(AIセキュリティ企業)のテストで、Opus 5.5への攻撃の成功率は最も低い水準でした(Fable 5.1と同率)。このテストは、AIがツールで読み込んだ内容に仕込まれた指示でAIを操る、間接プロンプトインジェクションを扱います。

一方でsystem cardによると、貼り付けた文章の悪意ある指示に、Opus 5.5は最終版でも既定のeffortで約2%、maxで約7.4%の試行で従いました。比べた試験では、Opus 5とClaude Sonnet 5は一度も従っていません。Anthropicは見えない文字の除去や貼り付けた文章への印付けを製品側で進めており、この対策の下では従った例はないと報告しています。公式ガイドは、貼り付けた文章をタグ(<pasted_content>)で囲み、中の指示には利用者が求めた場合だけ従わせる方法を示しています。

企業はOpus 5.5をどう使い分ける?業務と契約の判断表

MEDIRECTでは、Opus 5.5に任せる業務は間違えたときの損失と人の確認時間で、契約は学習の扱い・処理場所・請求で選ぶべきだと考えます。AIの費用はトークン代だけでは決まらず、出力を読んで直す人の時間まで含めないと、安いモデルを選んだつもりがかえって高くつくためです。以下の判断表と推奨は、公式の条件に私たちの見解を当てはめたものです。

業務ごとのモデルとeffortの目安を、2026年10月4日時点の公式情報をもとに、私たちの見解として表にします。

業務の例間違えたときの損失判断に関わる公式情報モデルとeffortの目安
仕様の決まった小さな不具合の修正、件数の多い商品説明文の作成小(人がすぐ直せる)Sonnet 5.5はバグ修正など範囲の決まった作業が得意とされ、API単価は半額Sonnet 5.5(low〜medium)
グラフや表を含む決算資料・調査資料の読み取り中(読み違いが判断を誤らせる)ツールなしのグラフ読み取りが29.8%(Opus 5)から64.4%に向上(どちらもeffortをmaxにした値)Opus 5.5(medium。読み違いが続くならhigh以上)。数字は原本と照合
数字や引用を含む社外向けの提案書・レポート中(社外に出る)出典にない数字や引用を1つでも書けば不合格とする社内テストで、18本中16本が合格Opus 5.5(medium、重要な案件はhigh)
複数のリポジトリ(コードの保管場所)にまたがる改修・移行・監査大(不具合が業務を止める)コード全体の移行や監査のような長い作業が得意とされるOpus 5.5(high〜xhigh。xhighは効果を確かめた作業に限るのがAPIの公式ガイドの勧め)
ブラウザや社内システムの操作の自動化大(誤操作が業務に及ぶ)全項目を満たした課題は48.7%(OSWorld、effortをmaxにした値)Opus 5.5でも、送信・購入・削除など確定の操作は人が承認
社外のメール・Webページを貼り付けて処理する業務中〜大(紛れた指示に従うおそれ)貼り付けた文章の指示に従いやすい点が、以前より悪くなった項目承認の対象にし、組み込むなら貼り付け部分をタグで囲む
高いeffortのOpus 5.5でも自社の評価で水準に届かない調査や、高度な推論が要る作業大(やり直しの手間と費用が大きい)公式はFable 5.1を勧める(API料金は2.5倍)Fable 5.1(対象を絞って使う)
ペネトレーションテスト(侵入テスト)、バイナリ(実行ファイル)の脆弱性検査、攻撃コードの作成大(診断の漏れが事故につながる)Opus 4.8に切り替わることがある(ソースコードの脆弱性の確認はOpus 5.5のまま)Opus 5.5を前提にしない(防御目的ならClaude Security、またはOpus 5.5に広がる予定のCVPを検討)
判断に関わる公式情報は、Anthropicの発表・system card・公式ドキュメントによります。損失の見積もりとモデルの目安は私たちの見解です。

私たちは、Anthropicが挙げる文章の読みやすさの改善は、提案書や採用広報など社外に出す文書でこそ効くと見ています。ただし、Opus 5.5が従うのは渡された書き方のルールです。自社の言葉づかいやブランドの表現を、文章のルールとして先に渡しておくのが前提です。

Anthropicは、実行前に全操作を確かめる分類器などの仕組みを挙げています。それでも私たちは、長時間・無人で任せる前に、途中で人が承認する操作を2種類決めておくことを勧めます。1つは送信・購入・削除など取り消せない操作で、effortをmaxにしても、OSWorldで全項目を満たした課題は48.7%にとどまるためです。もう1つは社外のメールやWebページを貼り付けて処理したあとの操作で、紛れた指示に既定のeffortでも約2%の試行で従うためです。

人の承認を残す操作の決め方は、Opus 5.5に限らず、ほかのAIエージェントにも当てはまります。AIエージェントに長時間任せる考え方は、OpenAIのAIエージェント「dots」の解説でも取り上げました。

契約の種類ごとに合う状況を、2026年10月4日時点の公式情報(料金は日本から見た消費税込みの表示)をもとにまとめます。Enterpriseの席の料金だけは日本からの表示でも英語版と同額で、消費税込みかは読み取れません。

状況合う契約理由(公式の条件)
1人で使う、または少人数で試すPro(月22ドル、年払いは月18ドル)Opus 5.5とClaude Codeを使える最も安いプラン。学習への利用はオプトアウト方式。Teamは2人から契約するため、1人で業務に使う場合はこのプランかMax、またはAPI
2〜150人で業務に使うTeam Standard(1人あたり月27.50ドル、年払いは月22ドル)既定で学習に使われない。SSO(共通のログイン)、請求の一元管理、支出管理があり、評価ボタンを組織で無効にできる。Premium席(1人あたり月137.50ドル、年払いは月110ドル)は利用量がStandardの5倍で、Fable 5.1も週の上限の50%まで使える
監査ログ、アカウントの自動管理、使えるモデルの制限が要るEnterprise(1人あたり月20ドル・年払いのみ+利用分はAPI料金)利用分はAPI料金で別にかかるため、席の料金だけではTeamと比べられない。Teamの機能に加え、監査ログ、SCIM(アカウントの自動管理)、データ保持期間の設定、ロールごとのモデルとeffortの上限と既定のモデルの設定がある。米国のみの処理(利用料1.1倍)も選べる
自社のシステムや業務フローに組み込むClaude API従量課金。処理場所は全世界か米国のみで、日本は選べない
AWS・Azure・Google Cloudの請求にまとめたいAmazon Bedrock・Claude Platform on AWS・Microsoft Foundry・Google Cloud各クラウドの請求。Claude Platform on AWSとMicrosoft Foundryの税は各Marketplaceが扱う。Amazon Bedrockの東京・大阪はOpus 5.5の対象か要確認。Google Cloudは処理場所を日本に限定できない
出典:Claude『Plans & Pricing』、Claude Platform Docs『Data residency』『Pricing』、Anthropic Privacy Center、Claude Help Center(モデルの利用管理、既定のモデル、米国のみの処理)。合う契約の判断は私たちの見解です。

社員が個人でProを契約して業務に使うと、学習の設定が人によってばらばらになりかねません。私たちは、2人以上の業務なら既定で学習に使われないTeam以上かAPIにそろえ、Teamでは評価ボタンを無効にしておくことを勧めます。1人で使う場合や当面Proを使わせる場合は、学習設定のオフと評価ボタンの扱いを確かめておくのが安全です。どの業務から任せるかはAI導入の前に整理すべき業務を、業務への組み込みはMEDIRECTのAI導入支援をご覧ください。

Claude Opus 5.5に関するよくある質問

Claude Opus 5.5はいつから使えますか?

Opus 5.5は、2026年9月22日(米国時間)の発表時点から使えます。Anthropicの発表によると、Claudeアプリ・Claude APIと、AWS・Google Cloud・Microsoft Azureの各プラットフォームで提供が始まりました。Claude Codeではv2.1.280以降で使えます。AWSのAI開発ツールKiroでは、2026年9月28日(時間帯の記載なし)から順次提供中です。

Opus 5.5とOpenAIのGPTでは、性能と価格はどう違いますか?

Anthropicの発表の表では、Opus 5.5はGPT-6 Astraと比べた6項目のうち4項目で上回りました。価格は、OpenAIの料金表でGPT-6 Astraが100万トークンあたり入力10ドル・出力50ドル(標準・短いコンテキスト)と、Opus 5.5の2.5倍にあたります。Opus 5.5が上回ったのは、Terminal-Bench 4.0・FrontierCode・GDPval-AA・Humanity’s Last Examです。GPT-6 Astraが上回ったのは、AutomationBench(40.0%対41.4%)と科学研究の評価Terminal-Bench-Science 0.1(58.7%対64.6%)です。

AutomationBenchは、Opus 5.5の値がセーフガードの介入を失敗と数えた条件で、GPT-6 Astraの値はZapierの公開ランキングによります。OpenAIの最新の動きは、DevDay 2026の発表まとめで紹介しています。

Sonnet 5.5の発表(2026年9月28日・米国時間)の表では、GPT-6 Solの値がある4項目すべてでOpus 5.5が上回りました。うち3項目(GDPval-AAの1846対1487など)には、画像理解の不具合を直す前の値かもしれず、影響は小さい見込みとの注記があります。OpenAIの料金表では、GPT-6 Sol(gpt-6-sol)は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル(標準・短いコンテキスト)で、単価はOpus 5.5の半額です。最新モデルの欄にあるGPT-6.1 Sol(gpt-6.1-sol)も入出力の単価は同じで、Anthropicの比較には含まれていません。

Opus 5.5で作った文章には電子透かしが入りますか?

Opus 5.5の出力には、Fable 5.1と同じく、EU AI法(EUのAI規制法)に対応する電子透かしが入るとAnthropicは発表しています。Anthropicの解説記事によると、地域ごとに分ける確かな方法がまだないため、透かしは日本を含む全世界の出力が対象です。透かしは単語の選び方に残すパターンで、読み手には区別できず、見えない文字の追加も料金の上乗せもないとされます。透かしに利用者や組織を特定する情報は含まれず、確かめられるのはClaudeが関わった可能性だけです。

Claude Haiku 5.5はもう使えますか?

Claude Haiku 5.5は、2026年10月4日時点では提供されていません。Anthropicは2026年9月28日(米国時間)のSonnet 5.5の発表で、Haiku 5.5が数週間のうちにClaude 5.5ファミリーに加わる予定としています。Haiku 5.5は大量処理とコスト重視の用途向けとされ、現行のHaikuはClaude Haiku 4.5です。

まとめ

MEDIRECTでは、次の3点でOpus 5.5に切り替えるかを判断することを勧めます。3点は、Sonnet 5.5で足りる業務か、入力が学習に使われない契約・設定か、APIの4つの変更に対応済みかです。立場ごとの次の一手は次のとおりです。

  • Claudeアプリの利用者:Opus 5.5はPro以上で選べます。業務で使うなら、学習の設定と評価ボタンの扱いを先に決めておきましょう。
  • APIの開発者:4つの変更とeffortの既定を確かめ、品質と費用を測り直してからモデルIDを切り替えます。
  • 導入を決める人:損失が「中」の業務を1つ選び、Sonnet 5.5とOpus 5.5に同じ依頼をして、出力の質と直す時間を比べます。

更新履歴

  • 2026年10月4日:公開
  • 2026年10月4日:Google Cloudでの処理場所、契約の判断表(TeamとEnterpriseの条件)、セーフガードの表現、図2の既定のeffortの表示を修正
  • 2026年10月5日:できること・利用上限・日本語・消費税・使い方の節を追加し、FAQは1問を差し替えて電子透かしの1問を追加。「40%」の内訳、Microsoft Foundryでのモデルの指定、プロンプトインジェクションの説明を訂正し、学習用の保存期間とGPT-6 Solとの比較を補足

出典

本記事は、2026年10月4日時点で次の情報を確認して作成しています(確認日が異なるものは項目に記載)。確認日は日本時間です。料金や提供条件は変わることがあるため、最新の情報は各公式ページでご確認ください。

Opus 5.5をどの業務にどう組み込むか、業務の整理からご相談いただけます。お問い合わせからご連絡ください。

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